雨が去り 晴れ渡る空 ひな祭り
子らの成長 天からも笑み
ひなまつりで一句。
本日はひなまつりということで、一句詠んでみました。昨夕は土砂降りでひどい目にあいましたが、今日は雲ひとつない青空!ご近所を歩いていたら梅やミモザの花が満開で、天からの恵みを感じるような幸せな気持ちに。ご先祖さまも暖かく見守ってくれているような気がしました。
…短歌自体はセンスも知性もあったもんじゃないんですが、お許しくださいませー!
こういった短歌とかって、日本語のもつ言語リズムを代表するような言葉あそびですよね。たたたたた、たたたたたたた、たたたたた…。日本人のわたしにとっては、さらさら~と流れる小川のような静かなリズムが心地良いものです。
今日は日本語と英語、それぞれの言葉のもつリズムについて書いてみようと思います。
英語と日本語は、一番遠い存在?!
世界にはたくさんの言語がありますよね。私がパッと思い浮かべるものだけでも英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、韓国語、ヒンディー語、などなど。その中で、発音は違うけど文法的にはけっこう似通っていたりとか、文法は違うけど音の種類は似ているとか、そういったこともありますが、なんと英語と日本語は発音も文法も、遠く遠くかけ離れて一番遠い言語と言われているんだそうです。
例えば英語のcap(帽子)、cup(コップ)、cop(おまわりさん)を正しく言い分けられますか?日本語の感覚でいうとaもuもoも「あ」みたいな音だったりしますが、どれも違う音なんです。日本語の母音は5つだけ。一方英語の母音は20前後あるんです。言葉を構成している「音」からして、かなり遠そう!
今度はもう少し大きい音のかたまりでみてみましょう。(日本語では拍というとわかりやすいかな?)例えば「block」という単語。カタカナ語(日本語)で 「ブロック」と手をたたいて拍を数えながら言ってみてください。「ブ・ロ・ッ・ク」4拍あります。日本語の場合、1つの音=1拍でカウントする感じになりますね。一方英語で「block」は1回パンと手を叩くだけなんですよ!つまり、1拍なんです。音のかたまりの捉え方も、かなり違いそう!
リズムがないと意味も伝わりづらい
さらに大きなかたまり、文章はどうでしょうか。日本語の文章は、先程の短歌みたいな感じなんです。例えば「私は今日、息子と散歩に いきました。」なんだか五七五っぽくなりましたが、そうでなくとも、たたたたた~、さらさらさら~と静かに流れるようなリズム。音の粒が揃っていて、抑揚とか強弱とかがないんですよね。これが日本語のもつリズムなのです。
同じセリフを日本語練習中の外国人が話しているのを想像してみてください。「わたぁしぃはぁ、きょ~、むすぅことぅ~…」なんとなくイメージできましたか?いらない強弱とかがついちゃって、本来の日本語リズムとはちょっと違いますよね。
一方英語は強弱!抑揚!が最重要!Yo!
ちょっとふざけてしまいましたが(笑)たとえばこんな感じ。”I went for a walk with my son today.” 太字になっているところ(意味のある言葉)を強く、その他のところは弱くするのが英語の自然なリズム。音の粒も揃いません。揃っていたら不自然ですし、伝わりません。日本語のリズムがさらさら~という小川だとしたら、英語は波うつ海のような感じでしょうか。
聞き手はというと、音が強い部分(意味のある言葉)に注目して意味のかたまりで捉えるのだそうです。日本語の場合強いも弱いもなく文章全体をきいて意味をとらえていくのですが、そんなところも違うのですね。
話すにも聞くにも、英語がもつリズムなしには理解が難しいし、相手にも伝わりにくいのです。
読み書きにもリズムが欠かせない
リズムが大きく関わるのは、話す聞くに限ったことではありません。人はなにかを読むときにも書くときにも、頭の中で言葉を音にだして読み書きするんです!言われてみれば…冒頭の短歌、頭の中で音読していませんでしたか?
英語を聞いて理解するにも、読んで理解するにも、自分の言いたいことを伝えるにも、英語コミュニケーションのすべてにおいて英語のリズムがとても重要。英語のリズム感覚は英語力の基礎力、すべての土台になります。
だから!英語リズムの感覚を育てましょう。さて、どうやって??という話をこれから続けてお伝えしていきたいと思います!
いくら単語を覚えたって、文法用語を覚えたって、それだけでは使える英語・伝わる英語にはならないということです。
…書いていて、自分にグサグサきます、私も大学受験にむけて、たくさん単語を覚え文法も得意(と思っていた)、でも全然英語話せなかったんですから。単語や文法の勉強に意味がないわけでは、もちろんありませんよ!英語リズムの土台なしには、限界がある!活かしきれない!ということですね。…つづく!